悪夢

うつ病にかかってからよく見る夢がある。学校が舞台の夢。
出勤しようと玄関のドアに手をかけたとたんに震えがとまらなくなってその場に立ちすくんでしまったその日、ドクターストップにかかって強制的に休むことになった。結局臨時採用教員の身だったので、有給を使い果たした末に退職したのだが、それから約一ヶ月間、死んだように寝ていた。
そのときに見た夢。自分が不登校児になった夢。いや、ちがう、よく見ると子どもじゃない。周りの子どもが私の事を「先生」と呼んでいる。
「せんせい、久しぶりだね。」
「○○ちゃん、元気そうだね。先生これからは毎日学校にくるからね。」
そう、病気が治って職場に復帰する夢だった。そんな夢を毎晩のように見る。そして、目が覚めたとき、重い現実を知る。そして涙が溢れてくる。そんな日々の繰り返し。
最近になってもたまに見る事がある。でもシチュエーションがちょっと違う。私は中高生になっている。進路のこととか真剣に考えている。それがまた随分リアルなので、夢の中なのに「これは夢じゃなくて本当の事だから」と思っている。
そんな夢から覚めた朝は、なかなか動けない。