「夏近し、本公演での仮本番」

今日は多少毒づきますがご勘弁を。
吹奏楽の業界に作り手のプロフェッショナル(デザイン)として参加してから随分と時が過ぎました。演奏活動はアマチュアとして続けてますが、吹奏楽連盟の主催するコンクールやコンテストの類からは離れています。つまり送り手と受け手を行き来する毎日です。
すると前は当然だと思ってたことも今は「奇妙だ」と感じる様になったことがいくつかあります。その一つに「吹奏楽コンクール出場予定の団体が、予選や本選で演奏する曲目を演奏会などでコンクール前に公の場で演奏してしまう」ことがあります。
全日本吹奏楽コンクールの規定上、予選前の演奏は禁止されている訳ではなさそうなので、各団体「試奏」に近いモチベーションで演奏されているのではないかと思います。しかし、明らかにその他の演目とは違う妙なテンションであるため、一つの公演としてとらえると、非常にチグハグに感じてしまうモノが多いです。聴衆不在といいましょうか、演じ手の自慰行為といいましょうか、せっかく誘われてお伺いしたのに、少なからず恥ずかしい気分になります。
多くのアマチュアの(吹奏楽の)バンドによく見られる間違いとして、自主公演を全日本吹奏楽コンクールより格下と見る傾向があります。これが公演を「演者、聴衆、箱(会場)が協力しあって成功させるモノ」という概念を無くす原因になっているような気がしてならないのです。
モチロンそこらへんに気付いて努力しているバンドが最近は随分増えました。全体としてはよい方に向かっていると思います。でもそうでないところもマダマダあります。あなたのバンドはどうですか?