時の落とし物

いつも朝のウォーキング出勤をするときは
埼京線の高架下を歩くんだけど、今日こんな物を見つけた。

なんで今まで気づかなかったんだろう。
それは中浦和駅近くの高架下にある葬儀場の裏に立てかけてあった。
埼京線ってのは新幹線と共同の高架を使っている、ちょっと珍しい在来線だ。
当然、建設時には近隣の住民から相当の反対があったのだろう。
この看板はその時代の落とし物だ。
新幹線がビュンビュン通り過ぎる真下で
今も声高に「反対」を謳い続ける。
みんなが忘れてしまった何かを背負っている。
ひょっとしたら何かを落とし物をしてきたのは
みんなの方かもしれない。