不思議な縁

ioriくんはpoohの高校の先輩だ。ラッパは上手い、リーダーシップはとれる、王子様のようなルックス、と三拍子揃った、部活の黄金期に現れる「伝説の先輩」だ。
ioriくんはkudoくんの大学時代の良きライバルだ。ioriくんは石巻専修大、kudoくんは秋田大の吹奏楽部に属し、アンサンブルコンテストの東北大会では全国への切符を賭けて凌ぎを削ってきた好敵手だ。卒業後も演奏会に駆け付けるなど、親交を深めてきた。
ioriくんはotoshimonoのクライアントさんだ。初めて出会った頃、ioriくんは東京佼成ウインドオーケストラのマネージャーだった。沢山のコンサートやCDの仕事を共にしてきた戦友だ。今は東京フィルハーモニー交響楽団に移ってしまったが、それでも東京オペラシティ財団などの仕事を通じてつながりがあったり、東京フィルの演奏会に時々招待してくれたりで毎度お世話になっております〜、である。
全く違う時間と立場で、友人3人が1人のひとに出会っているなんて、とっても不思議。いつか一緒に演奏できたらいいね、とよく話していたものだ。
そんなioriくんが今日、SFCの練習でトランペットの席に座っている。再来週の「たがじょう金管まつり」の助っ人である。なんと我らが団長のmakotoさんが仕事で出演できなくなってしまったのだ。
実はioriくんの所属するラ・カマラータ・ソノーレも「たがじょう」に出演する。渡りに綱で助っ人を頼んでみたら快諾してくれた。
オーケストラのマネージメント業務というのは盆暮れ正月もなく世界中だって飛び回る激務だ。さらに石巻の自分が所属する団体の練習にも足を運ぶ中、時間を縫って練習に来てくれるのだから本当にありがたい事だ。
SFC初の遠征に団長不在という大ピンチに、こんな形で夢が叶うなんて、神様は粋なプレゼントをしてくれた。