久しぶりの音楽ホール

彩の国さいたま芸術劇場で小さな本番。さいたま市中央区の「区民コンサート」にさいたまファンファーレクラブで出演しました。
今回は区民向けの無料コンサートでしたが、ジョバンニ・ガブリエリの「ソナタ13番」とヨハン・セバスチャン・バッハ(emix編曲)の「主よ、人の望みの喜びよ」というちょっと固めの選曲で舞台に臨みました。これには実は理由があるのです。
今年の10/7にあるSFCの第12回演奏会はいつも通りさいたま芸術劇場が会場ですが、第7〜11回まで使っていた「小ホール」ではなく、久しぶりに「音楽ホール」の方で公演するのです。実に6年ぶり。「小ホール」は本来音楽会より演劇やコンテンポラリー・ダンスなどの舞台上演のために特化した設備なので残響が少なく、ライブハウスのような響きです。一方「音楽ホール」はクラシカル専門ホール。シューボックス型の残響の長いホールです。しかも関東近辺のホールの中でも特に残響が長く、教会のような響きです。
今回の区民コンサートはまさにその「音楽ホール」での舞台でした。
久しぶりのこのホールでの定期公演に備えて、ホールの残響を確認すると同時に、その響きにあった選曲をしてみようというのが今回のねらいだったのです。
直管楽器によるガブリエリの曲で音の指向性と音の粒の鮮明度を、円錐管楽器をメインの響きにしたバッハでまろやかなトーンがどれだけ残響に溶けてしまうかを調べてみました。
演奏は、まぁ始めに面白ハプニングもありましたが、全体的には心地よくまとまりました。特にバッハの「主よ〜」は円錐管のまろやかな旋律の流れの上にピッコロ・トランペットが天から舞い降りてきたかのような響きで心地よく載っていくemixの名アレンジ。
団長makotoさんがピッコロ・トランペットを奏で始めたときのホールの響きの美しさといったらもう! 手前味噌ですがホントに素敵でしたよー。
っという訳で、10/7の第12回演奏会、詳細は殆ど決まってませんが、このホールの特性を生かしてふわ〜んとした一時に皆さんをご招待いたしますよ。乞うご期待。
 
終演後は近所のドイツ料理専門店「bei Mario」でおつかれさま会。みんな呑むわ喰うわ。必要以上にベロンベロンでした。