仙台


今回、初めて訪れたこの街。長い歴史と新しいチカラが調和する美しい街だ。
伊達が栄華を極めた仙台城。現在多くの敷地が東北大学のキャンパスとして使われている。
古くから「杜の都・仙台」の象徴でもある定禅寺通りには伊東豊雄設計によるせんだいメディアテークが建ち、芸術の最先端が集結する。
権力のランドマークが知性のランドマークへ心地よく変化した街。

一方、駅前と七夕まつりで有名なアーケード街は、楽天イーグルスとベガルタ仙台の来シーズンへの期待を込めたフラッグに彩られている。
仙台一番町はアップルストアや一流ブランド店が並ぶ通りで「伊達者」にはたまらない。
牛タン、笹かま、ずんだもち、お米に牡蠣にフルーツに・・・特産品に事欠かない。ここは東北地方随一の商都だ。

西日本で育ったボクとしてはオドロキの連続だった。東京の先にこんな大都市があったとは! 
海を越えた札幌とはまた別のオドロキがあった。
「広島みたいだよ」と去年訪れた事のあるemixが言ってたのも頷けた。
たしかに広島も西日本の文化と商売の中心地だ。アーケード街だって大きい。
牡蠣にお好み焼き、お酒にもみじ饅頭にピオーネ・・・食にも事欠かない。
けれど、路面電車の電線が街中にもつれたようになってる広島とは随分趣が違うのだ。整然として道も広く、美しい。
伊達モノの派手さの中にはつねに知性が光っている。
はじける才能が溢れかえっている広島も好きだが、ここも悪くない。