カチャン

otoshimono2008-01-11

kuroちゃんからバリ島土産を頂いた。彼女の義理の弟(実妹の旦那)の実家の近所の駄菓子屋だかで買ってきたんだと。向こうにいる間、ずっと食ってたんだと。地元の子は袋の下の端をチョンって切って一気に口に流し込んでるんだって。
 
o:「・・・で、何て食べ物?」
k:「よく判んないんだけど、子供たちは《カチャン》って言ってた」
o:「トウモロコシを煎ったモノだよね」
k:「うん、でも、全然別のモノのことも《カチャン》って言ってた」
o:「? スナック菓子の総称かな。」
k:「でもこれ、ご飯にかけて食べてる子もいたの」
 
??? で調べてみたら《カチャン》とはKacang、マレー語で『豆』のこと。
 
o:「でも、これトウモロコシだよね。穀類だよね」
k:「でもね、向こうの人、例えば『これ何の花』って聞いても『花は花だよ』っていうの。魚は何でも魚。種類とか別に気にしないの」
o:「テキトーだねー。丸くて粒でいっぱいあれば、豆なのかな」
k:「そう。みんなテキトーだけど、向こうの食材って農薬とかちっとも使わないし、美味しいよ」
 
それにしても、バリってスゴいところで、「何かの呪いで寺院の蝋燭がボーボー燃え出しちゃったのをエラい白魔術師が『黒魔術の仕業』と突き止めて魔法で消した」ってのが全国版の新聞の一面トップになるんだそうだ。
義理の弟のおじいちゃんなんて「自分の日本にいる曾孫をあやしたい」っていう気持ちが強すぎちゃって隣の家の赤ん坊を勝手に連れて来てあやしてたりするんだって。だから、いったん妹が赤ん坊をココに連れて来ようもんなら、親戚や近所の人が「貸せ貸せ」ってウルサくて、朝から何十人もの人にあやされて、戻ってくるのは日がトップリ暮れてからなんだって。あるときなんか、バイクの前の荷台に乗せて勝手にドライブに連れてっちゃいそうな人がいて、それだけはやめてもらったんだって。
スゴいね。でも、人々の信頼関係がちゃんと成り立っている社会だからできることなんだよね。とりあえず疑わない。お国柄でもあり、日本から消えちゃったことでもあり。
ちなみにそのkuroちゃんの甥っ子、日本語しか話せません。みんな言葉さえどうでもいいと思ってる。