ここ数日、割りとキチンとした格好で出掛けなければならない機会が続いて、自分の着こなしの未熟さを痛感した。
普段はスーツはおろか、ジャケットもあまり着用しないので、所有数も少なく、ケース・バイ・ケースの着方も今一つピンときていない。
グラフィック・デザインの仕事を始めたころは、ギョーカイ的なノリで「どんなフォーマルな場でも私服で乗り込んで行く位が破天荒でカッコいい」と思っていたが、それはスーツを着たときもパリッとキマる人の話であって、そういうセンスも磨いてない人間がやると単なる「残念な人」であると気付いたのは、実はかなり最近だ。ボクは三十半ばを過ぎているので既にホントーに残念賞だ。
だから最近街に出ると、スーツを格好良く着こなしている男性を、カワイイ女の子と同じくらい無意識に探すようになった。スーツってのは体型・年齢・顔立ち・シチュエーションによって素敵に見えるバリエーションが色々あって、本当に面白い。人を全て外見で判断してはいけないが、「日頃から外に向けてどれだけ気を使っているか」という姿勢の表れなんだから、スーツを着こなせているというのは、評価には値する行為だ。
これから勉強し、徐々に自分でも楽しんでいければ、と思う。
