最近嫌いな言葉

「ゲリラ雷雨」
誰ですか、このネーミングセンスは!?
確かに忌まわしい気象です。死者も出ています。だからってテキトーな言葉当ててどうするんですか! いや、むしろ「ゲリラライヴ」みたいで、どこか茶化している感すらある。殺那的というかテレビ的というか、何か「一時でもいいから騒ぎたい」感覚がムカッ腹立ちます。
この気象現象は日本の気候が昨今言われるアレコレにより変化した結果の一つであることは間違いないでしょう。それなら、季節や気象を楽しむ日本人のいつもの叙情性と洒落ッ気を発揮したいものです。気象用語としての「集中豪雨」ではなく。
調べてみるとちゃんと昔から言葉はありまして「驟雨(しゅうう)」というそうです。俳句では夏の季語。確かに語感は美しいですが、あのケタタマしい突発的な感じがもうちょっとあるといいなぁ。「襲雨」じゃぁ、ベタか。「驟り雨(はしりあめ)」とも言うようで、こちらのがイイな。和語だしな。
ところでウィキペディアで調べると、我々が「スコール」と呼ぶ熱帯性のにわか雨をさす言葉は本来、熱帯地方でみられる突然襲ってくる強風をSquallというそうです。大雨を伴う事が多いため、日本人が勘違いしたんでしょう。でもゲリラ雷雨よりゃマシです。