喇叭のマークの

正露丸を知らない日本人はいませんね。独特のニオイの湿った濃紫の玉は、かつて旧帝国陸軍の脚気の特効薬として日露戦争の頃に開発され、森鴎外(軍医だった)も推奨した薬です *1。ボクは最初、あのニオイで敵をやっつける弾丸として開発されたのかと思ってました(ウソ)。
先日、自衛隊で100年ぶりに正露丸が装備品に加わったそうですが、正露丸は登録商標でもなければ、製造方法も権利問題がないため*2、現在少なくとも25社の正露丸が販売されているそうです。色んなマークがありますが、パッケージ・デザインは似たり寄ったりです。
さて、さいたまファンファーレクラブでは喇叭のマークのでお馴染みの、あのテーマで有名な音楽を、トランペット5人でバリエーションとして披露いたします。その名も《胃腸薬の主題による4つの変奏曲》。トランペット奏者の津堅直弘さん作曲による愛と勇気と勝利の変奏曲、とくとお楽しみ下さい。
ちなみにあのテーマは旧帝国陸軍の信号喇叭で「食事」という曲です。「腹痛」ではないので悪しからず。

さいたまファンファーレクラブ第13回演奏会
2008年10月19日(日)14:00開演
彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール 入場無料
・演奏曲目
 胃腸薬の主題による4つの変奏曲:津堅直弘
 ほか 

*1:実際、現在は脚気の薬としての効果は疑問視されています。

*2:2008年7月4日、最高裁第2小法廷判決確定