Prominence

そうそう。先週は宮村和宏さんのオーボエのアルバムが発売されました。
今回はイラストも担当しています。
最初「お店のディスプレイとして僕のポスターが飾られてて、街行く人が見ているってのはどうだろ」というアイデアが宮村さんの方からあって、それをベースに、本人とレーベルの担当者さんとボクとで話し合いながら創っていきました。あとキーワードとして挙がったのが《宮村さんのラッキーカラーの赤》《ヨーロッパの街角》そしてアルバムのテーマである《New Oboism(新オーボエ主義)》。
そして出来上がったのがこの『ヨーロッパのある街角で、《New Oboism》と題された宮村さんのポスターが貼られていて、その前でオフで買い物帰りの宮村さんがリンゴで遊びながら信号待ちをしている』というシチュエーション。
『襟を正してではなく、もっと気軽な気持ちでオーボエの音色を楽しんでもらいたい』『オーボエの持つ所謂イメージにとらわれず、新しい挑戦をしたい』というアーティストのメッセージが伝えられているのではないか、と手前味噌風味でございますが、いかがでしょう。
デザイナーとしてはアーティストとのセッション写真とイラストとの溶け込み具合の調整と、ブックレットを含めたパッケージ全体のストーリー性に、イラストレーターとしては赤いベスパ(ボクの勝手なヨーロッパ感)とグレイのネコ(撮影をお願いしたカメラマンさんのスタジオにいらっしゃいました)に気を使いました。


プロミネンス
オーボエ:宮村和宏
ピアノ:三ツ橋敬子
KOCD-2525  定価2,520円
1.カルメン・ファンタジー
2.シューベルト・ファンタジー
3.タンゴの歴史
4.オンブラ・マイ・フ