台湾からの風で日本の桜が舞う

おおみや市民吹奏楽団の演奏会を聴きにさいたま市民会館おおみやへ。ここは何かとお世話になっている最強の吹奏楽ジェダイマスター・秋山紀夫老師が率いる市民吹奏楽団です。楽団員に顔なじみの方も多数です。今回は台湾からプロフェッショナル吹奏楽団として活動中の台湾管樂團を招いてのジョイントコンサート。
おおみや市民吹のステージではヒンデミットの交響曲変ロ調を演奏。こういう吹奏楽というカテゴリには収まらない名作を、たとえ技量的に高度なものであっても市民吹奏楽団が学んでいく意味を秋山先生は前説のトークで語っておられました。市民演奏家の意識のボトムアップは秋山先生のライフワークです。
台湾管樂團の演奏では、陳樹熙さんの「トンクーサーヴェ」という台湾の伝説と民謡を題材とした吹奏楽組曲からの2曲はとても興味深く、アジアの吹奏楽の可能性を見ました。また来日を意識しての選曲である伊藤康英さんの「ぐるりよざ」も熱演でした(作曲家ご本人も来場されてました)。
「今は日本の方が断然先を行っているけど、台湾の吹奏楽の未来はこれからどんどん面白くなる、とにかく学ぼうという意欲がスゴいんだ」と、須川さんや外囿さんがそれぞれ、興奮気味に話してくれた事を思い出しながら聴いてました。
アジア各国から発信される吹奏楽の演奏や楽曲がもっと増えて豊かになると楽しいでしょうねー。