ウンコ

例えば、小学生1年生の集合写真を撮ろうとして、何としてでも笑ってもらおうと思ったら、「いきますよー。3、2、1、ウンコ!」って言えば100%笑うじゃない?
けど、担任の先生はきっと、そんなこと言うのは反則なんだろうね。「すぐウンコウンコ言っちゃダメです」って叱らないとならないからね。
本当なら何故軽々しく《ウンコ》って言っちゃ駄目なのか講釈垂れないとならないし*1、それを子供たちが全員理解出来れば《ウンコ》という伝家の宝刀を先生も抜くことが出来るんだけど、子供がそれを理解してたら、もうウンコっても笑わないからね。それにウンコって言葉にピクリともしない小学一年生に一所懸命育てたってあまりに味気ない訳で。まぁしかし、いずれにしても先生にとって《ウンコ》は禁じ手です。
さて、立場上『禁じ手』というのはどの世界でもあります。それは、その禁じ手を使うことによって、その人だけが得をしちゃうからというより、その人が禁じ手を執行しないからこそ、禁じ手が伝家の宝刀であり続けることが出来るからです。これを子供に教えるのは大変難しいです。大人にもか。何か変な話になっちゃったな。

*1:《ウンコ》は最初的な性的快感ですから、教育学的にヒトの発達段階に応じた情操教育や社会教育の立場からの適切な指摘方法もあると思います。しかし、ボクら表現者的な立場から言えば、何の表現にしても最終的にジ・エンドになっちゃう《ウンコ》という呪文を連発していては、その呪文の効力が衰えるどころか、自身の表現の幅がショートしちゃうよってことが重要ですね。