コンチェルト

埼玉大学吹奏楽部の学生が冬の定期演奏会のデザインの相談に来た。今年はメインプログラムがチャイコフスキーの《大序曲1812年》なのは学生的なご愛嬌として、ユーフォニアムの鎌田裕子さんを客演に迎え、作曲家の生澤広次さんにコンチェルトを委嘱するという意欲的な取り組みをする。過去にも客演曲を委嘱したことはあったが、それらは全て常任指揮者の手による編曲作品であった。期待したいところである。
埼玉大学吹奏楽部の定期演奏会では部と何かしら繋がりのあるプロフェッショナルの演奏家を招いて共演をするのが伝統になっており、過去には須川展也さん(sax)、小倉清澄さん(cla)、佛坂咲千生さん(trp)、箱山芳樹さん(trb)、外囿祥一郎さん(euph)、小川佳津子さん(perc)、東京佼成ウインドオーケストラ・ホルンセクション*1という日本や世界で活躍される方々をお迎えしてきた。
こういう一流の方々との共演はお客さんもお得感があって楽しめるし(学生の演奏会でチケット代が安価)、何といっても演奏している学生当人が勉強になる。今回の鎌田さんも第26回日本管打楽器コンクール第1位(ユーフォニアム部門)の実力を持つ期待の新星だ*2。ボクも上記の方々との出会いが今を作ってきた。是非とも学生には鎌田さんから沢山のことを学んでほしい。

*1:上原宏さん・木村淳さん・西郷雅則さん・並木博美さんで、シューマンのコンチェルトシュテュック/近藤久敦編曲を演奏

*2:ちなみに第1回のサクソフォーン部門の第1位はは須川さん