潜水士

先日、例のハワイ公演の取り仕切りをしていただいた方がハンガリーの下見から戻られたので、その報告を伺っていたときに「世の中には色んな人がいてね」っていう話になりまして。
彼が数年前に台湾に長期滞在していた時に出会ったというその方は元潜水士だったそうで。それも自衛隊で潜水業務の任務だったらしいのですが、自衛隊を辞めて貯めたお金で北海道だかに賃貸アパートを1件買って、その賃料で世界を放浪しているというのです。「だからボクと一緒にいれば溺れても大丈夫」と言っては人を笑わせていたそうですが、予備自衛官としての籍は残されていたらしいので、今回の震災で招集がかかったかも、なんて話をしました。
潜水士。ボクは観た事がないのですが「海猿」という作品は確か海上保安庁のダイバーのお話だったと思います。
確かに今回の震災、とりわけ津波災害でダイバーの方が引き上げや捜索の作業で大活躍されている報道をあちこちでお見受けいたします。そしてこの業務にあたる潜水士というのは国家資格なのです。確かに資格がなくても海には潜って良いのですが、スキューバ・ダイビングの技能認定ライセンス(Cカード)と潜水士とは全く別物で、潜水士というのは「水深10mより深い場所で潜水業務を行うプロの資格」で主な業務はレルベージ事業、潜水土木事業、水産物の採取、などです。
なんでちょっと詳しいかというと、実は震災前に潜水士の資格試験本の装丁をさせていただいたからなのです。最近謹呈見本が届きました。
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本文はデザインの担当してなかったのでチラリと拝読させていただきましたが、これはなかなか大変そうです。実は実務試験がないのが問題視されている面もあるようですが、やはり正しい知識を身につけて作業に臨まねば死んでしまいますから大切な試験だと思います。
ところで、このカバーの袖に同社の書籍広告が入っているのですが、その内容が「クレーン・デリック運転士学科試験」「移動式クレーン運転士学科試験」「第1種放射線取扱主任者試験」「エックス線作業主任者試験」と思いっきり復興シフト&商魂タクマシイなと感心しました。