受賞おめでとうございます!


数日前にスーパーキッズからお手紙をいただきました。内容はズーラシアンブラス第5回キッズデザイン賞最優秀賞「フューチャーアクション賞(経済産業大臣賞)」を受賞したことのご報告です。ニュースを見てすでに知っていましたが、改めてご報告をいただけるなんて恐縮です。
ボクはズーラシアンブラスのオペラシティ公演のフライヤデザインを最初の年から担当させていただいております。ユーモラスな稀少動物たちが、クラシックを中心とした楽しい音楽をパフォーマンスを交えながらステージのみんなに届ける人気の演奏会です。残念ながら未だその生のステージを拝見させていただいたことはないのですが、いつものオペラシティの公演とは全く違う子供達が狂喜乱舞する盛り上がりは、劇場スタッフの方々も驚くばかりだそうです。オペラシティというクラシック音楽の殿堂に1000円で、しかも子供ウエルカムな公演は珍しいからか、チケットが毎年たちまち売れてしまいます。なので最近はずっと2日公演です。勿論オペラシティのみならず、日本全国津々浦々で公演しておりますから、ご覧になった方も多いと思います。
スーパーキッズはクラシック音楽の業界に「ひとつのプロダクションがイベントプロデュースを核にして、それをとりまく形でグッズ販売(キャラクターグッズ・音楽ソフト・楽譜)を展開しながらペイしていく」というビジネスモデルを持ち込んだある意味革命的な会社です。今回のキッズデザイン賞とは直接関係ないのですが、吹奏楽やアンサンブルなどで楽器演奏を愛好されている方にとっては、様々なシーンで演奏が出来る出版楽譜の豊富なラインナップとリーズナブルな価格設定は大変重宝しているのではないでしょうか。
こういった、子供から楽器愛好家まであらゆるユーザー目線からニーズを掴んでいく発想は、イベントプロデュースのプロフェッショナルとしての数々の経験値の高さに裏付けられているのだと思います。
しかもここが素晴らしいのがメインコンテンツである音楽家たちのラインナップを妥協しない点です。ズーラシアン系でいえば「〜のお友達」ということでHPなどでは紹介されている、いわゆるカブリモノの「中の人」に若手・中堅の名手を起用することに拘っています。二流のイベント会社なら、どうせカブリモノだからとここで人材と人件費を削ってアルバイトの音大生や専門学校生を使う所でしょうが、そういうことはしません。子供にこそ一流を届けたいという、社長であり総合プロデューサーでもある大塚さんの熱意が伝わってきます。
そして「中の人」も数々の努力をしながらエンターテイメント性と力量を磨きステージに立っています。ボクは仕事のネットワークの関係で「中の人」の知り合いが多いのですが、笑いあり涙ありのエピソードを聞くにつけ本当に頭が下がる思いです。
賛否両論もあるでしょうが、日本人演奏家の活性化のために、こういう努力を本気で取り組んできたプロダクションが今までいくつあったでしょうか。その賜物が今回の受賞につながったのだと思います。
さて、そんなスーパーキッズのもうひとつの顔である「侍ブラス」の公演も月末に迫ってまいりました。こちらの方も是非お楽しみ下さいね。

侍BRASS 2011《侍十勇士》

日時|2011年8月27日[土]開演 15:00
会場|東京オペラシティ コンサートホール
料金|S:¥3,000 A:¥2,000 B:¥1,000
出演|trp:エリック・ミヤシロ/辻本憲一 /山本英司/三澤 慶
   hrn:森 博文
   trb:中川 英二郎/野々下 興一
   eup:齋藤 充
   tub:次田心平
   per:齋藤たかし
曲目|高橋宏樹:火縄銃
   中川英二郎:富士の巻き狩り
   新川奈津子:髭つき男
   滝澤俊輔:宝船
   木村 綾:天照
   中川英二郎:影武者
   三澤 慶:鎖鎌
   高橋宏樹:文明開化の鐘
   中川英二郎:律の調《Autumn Breeze》
   侍BRASS人気曲リクエスト
   中川英二郎:芙蓉峰