ブルブルブルブル

スクロヴァ＆（元）ザールブリュッケンのブル４を聴きにオペラシティへ。えっと正式名称は「スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮　ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団」とても長いです。
まぁそれは良いとして、今回も満員の《ぶる★おた！*1》が犇（ひし）めく中、ミスターＳ*2の世界を堪能いたしました。
ブルックナーの交響曲は云わば、第一級のコース料理です。今夜はそれを世界最高峰のシェフが最高の食材を駆使した料理を頂いたようなモノでして、美味いとかそういうレヴェルではないです。ワタシもヘタレながらも金管楽器を吹く人間として、ブラスの美の極致たる高らかなファンファーレやコラールを聴かされると脳内が揺さぶられ胸が締め付けられ、《ぶる★おた！》ならずとも訳もなく涙が出そうになります。
大体、１時間もかかる交響曲を飽きもせずどころか感動的に聴かせるるその表現力は並外れています。微細にまで拘りのあるバランスとタイミングで調整された音色と音量のダイナミズムは、ミスターＳのみならず、ブルックナーの書いたレシピを演奏する皆が知り抜いているからこそです。
今夜は特にホルンのトップを張った方（多分メンバーリストから察するにCong Gu氏）が終始素晴らしく、終演後にミスターＳと共に《ぶる★おた！》様たちの真のスタンディング・オベーションを延々と受けておりました。喝采鳴り止まずとはまさにこのこと。ブラヴィッシモでございます。