休息の距離感

昔からですが「お忙しそうですね」「いつお休みになっているのですか」と相変わらず聞かれます。独立前は「いつも忙しい」という感覚で生きてました。勤め人の頃から何しろウィークデーは会社で、休日も自宅でズッと仕事してましたから。
で、独立して格段に忙しくなった訳でもヒマになった訳でもないのですが、日々面白可笑しく過ごしています。つまり時間の使い方に変化が出てきました。
以前日記で「独立して曜日感覚がなくなった」と書きましたが、独立したてから日が経つと曜日感覚は戻ってきました。日付感覚もあります。曜日感覚は(今までウィークデーが仕事だったのとは逆に)土日に趣味のブラスアンサンブルの練習や本番があるからだと思いますし、月刊誌の仕事や請求の関係で否応がナシに日付感覚がなくてはやっていけません。
ところが何曜日 or 何月何日だから休みだとか仕事だとか、そういう概念は無くなってしまいました。土日で趣味の練習や本番があるからといってその日丸々休む訳でなく、かといってウィークデーだからずっと仕事や打ち合わせという訳でもなくなったからです。
締切りが近ければ趣味の日でも仕事の時間を作りますし打ち合わせもセッティングする、ウィークデーでも仕事の合間を見つけて買い物や外食やコンサートに出かける時間を作ります。つまり日単位でなく時間単位で今やるべき事を割り振る様になりました。
結果、時間の使い方が同じでも、勤め人の頃の「今日は本当なら休みの日なのに仕事だ〜」「今日は仕事なんだけどコンサート聴きに行くから早く仕事切り上げよう。チームのスタッフが働いている手前、後ろめたいな〜」みたいな「本来のスケジュールと違う」というストレスに悩まされなくなりました。「今は何の時間」を自分の判断で決めるからです。
デメリットもあると思います。いつも「自分でやろうと思っていたこと」を実行しているので「空き時間」が無くなってしまいました。
「今は何もしないぞ!」と決めて実行すればいいじゃん、と思うかもしれませんが、これがナカナカ出来ない。仕事にしろ趣味にしろ人付き合いにしろ、ウカウカしてるとイッパイイッパイに詰め込んでしまいます。仕事は特に給料を貰ってる訳ではないのでドンドン入れちゃう。
自分の希望でそうしているのでイヤな事は何一つないのですが、ジワジワと疲れてきちゃうこともあります。実際最近また口の中にヘルペスがちらほら出来ます。
次の修行はこの距離感を掴むことかしら、と考えています。