世のiPoneやiPodやiPadのユーザー間ではiOS5のリリースと同時にアップグレードをされて盛り上がっておられますが・・・ウチのiPad2は未だ・・・iOS4のママです。何故かというと・・・ボクが出版をメインに活動するデザイナーであることと、MobileMeのユーザーだからです。
現在のMacOSXの最新バージョンはLion（10.7）ですが、ボクのメイン機は未だSnow Leopard（10.6）です。これはメインで使用しているデザイン作成アプリケーション（つまりAdobe Creative Suite）のヴァージョンが版元や印刷所が推奨する最新より低めのモノ（CS3もしくはCS4）で作業している事と関係します。最新のAdobe CSのヴァージョンは5.5でLion対応ですが（勿論インストール済み）、LionでCS5.5より前のバージョンで使用可能か（実際色々あるようです）、とか、リースフォントの更新が上手くいくか、などメーカーの対応が不揃いなため、今正常に動いているものをおいそれとヴァージョンアップして作業が止まってしまう事態は避けたいからです。
あともう一つはMobileMeです。ボクはかなり以前からMobileMeというサービスを使っています。これは先日発表された無料サービスiCloudの有料版であり、来年６月末にサービスが停止されることが決まっています。日本版のiCloudで出来る事はこのサービスでも殆ど網羅しているどころか、ストレージサービスでもあるため、大容量のあらゆるデータのやりとりが自分のmacとiPadは勿論、他のユーザーとも可能になっています。ところがこのサービス、LionやiOS5には未対応なんです。理由は消え行くサービスだから。なので例えばボクのiPad2のみiOS5にヴァージョンアップしたりすると、スケジュール（iCal）などが同期しなくなるばかりか、ストレージサービス（iDisk）とのやり取りが不可能になります。これではiDisk経由でPDFデータをiPad2とやり取りも出来ません。iOS4では出来ていたのに、です。
今回のAppleの改変はLion／iOS5／iCloudの３つが揃って真価が発揮される作りになっています。どれかが前のヴァージョンに依存した形では互換性が断たれてしまうのです。
最近になってApple社の製品を使いはじめた方々にはストレスがないでしょうが、もう16年来MacOSを使い続け、Snow Leopard／iOS4／MobileMeの組み合わせがボクにとって快適であったのもあって、かなりのストレスを感じてしまいます。
さすがに有料サービスであるMobileMeをiCloudに移行させる判断はAppleの独断のため、MobileMeユーザーには今期の延長料は無料で来年の６月までストレージサービスが使える措置をとってはいますが、それまでに何とかトラブルの少ない移行対応策を見つけなければなりません。
いずれにしても、これらは仕事をする上での道具です。道具に自分を振り回されないようにしたいです。
