まほろば


シリーズでお仕事をさせていただいている、さいたま市プラザウエストの気軽にクラシックVol.7は吉武大地さんの公演を聴いてきました。
打ち合わせで数回お会いさせていただきましたが、とても心がピュアで、世の中に対して前向きに希望を持って取り組む方です。キャパシティが広いというか、まっすぐ素直に物事を見つめられるというか、事柄のイメージを持たれるときのスケールが大きい方なのだと思います。
当日は9月29日*1にやはりプラザウエストでの公演が決まっている國末貞仁さんと一緒に聴きましたが、彼もやはり同じ感想を持った様です。
國末さんも吉武さんと取材で一緒になったことがあるのですが、実質吉武さんの生演奏を聴くのは初めてだったと思います。実はボクもそうです。しかし、音楽というのは不思議なもので、人柄通りの音楽がそこにはありました。ピュアで豊かで大きい。そういう声楽家さんが地元を大変愛していて、全身全霊を持って地元のお客さんに歌いかけている。
今回は浦和児童合唱団とのコラボレーションステージ、大地さんの朗読付きの歌、ピアノの飯田俊明さんとパーカッションの鈴木たかしさんによるデュオの演奏などもあり、それは聴き応えのあるコンサートでした。お客さんの盛り上がりといったらありません。最後はスタンディング・オベーションでした。
彼の音楽が多くの人々に響く瞬間を共有しました。素晴らしいと思います。
プラザウエストはさいたま市桜区役所に併設されている文化施設です。開館当初よりさいたまスーパーシニアバンドの創設やプラザミュージカル、また「気軽にクラシック」など独特の目線による自主公演で、けっして大規模ではありませんが、首都中央の企画公演事業とはひと味違う取り組みをされており、地元の文化貢献度が高い施設です。
これからも楽しみです。

*1:トリオYaS-375での登場になります。