背中を押されました。

「ボク、カメラマンとしては素人ですからね!」と前置きしつつも、そんなに明るくもない自宅兼事務所でデザイン素材を撮影しなきゃいけなかったり、ロケ先での人物撮影を頼まれる事が増えてきて少し困り始めていた。カメラ持ってるっていっても照明機材がないのだ。
人物撮影用にフィルムカメラ時代に買った外付けストロボライトを使おうにも光量を測れない素人のボクには扱いが難しいし、自然光にレフ版で何とか凌いでも限界がある。物撮り用にLEDのデスクライトを使うんだけどこれも限界がある。
で、どうしたモノかしらんと考えあぐねていたところユーフォニアムの外囿さんから「otoshimonoく〜ん、今度のコンサートでフライヤの表で使うハコヤマさん*1の写真がないんだ。この前みたいに*2ハコさんと相談して撮っておいてね、じゃ!(ガチャッ)」という電話があり、もうオイラは決心しちゃった訳です。
『こりゃ、買うしかないか。』
という訳で月曜の夜に打ち合わせが一通り終わった後に新宿ヨドバシに駆け込み、機材フロアの店員さんと相談して買ってきちゃった!

ボックススタジオ&ライト!!
最近はウェブショップなどで商材を撮影したりする機会が増えたため、物撮り用ボックススタジオ商品は半端なく増えて、ライトを含む安価なセットも出ているけど、今回はバラバラに買った。セットで買うとライトが物撮り用のため、人物撮影には光量が足りないのダ。ボクはカメラマンではないので、沢山機材があってもしかたない。ライトは人物用とモノ用を兼ねかったわけ。

ライトは3灯式で、美容室などでモデル撮影に多く使われている人気機種。こちらも本格的なモデル撮影をする訳ではないのでバストショットで今までよりはマシな写真が撮れれば十分。この形と眼の中に円形のハイライトが入るのも美容室で人気の秘密なんだそうです。柔らかい光にするときはトレーシングペーパーをかけてボックスライト風に使えば言い訳だし。ボックススタジオは最初から上に幕がかけられる仕組みなので問題ナシ。

その機材を組み立てて大した調整もせずに撮った物撮り第一号。ショーちゃんプロトタイプ1号(完成版 The TUBA band セットはドルチェ楽器 管楽器アヴェニュー東京店にて展示中!)。超快適!
モチロン餅は餅屋なので、キチンとした撮影はカメラマンさんには全く敵わないけど、ボクのデザインの師匠も何かと急用や入り用の時は自分で撮影する人だったので《自分でやってみる》楽しさを教もらったし、逆に自分に出来ない事を学ぶよい勉強にもなる。
そして何より、これだけの機材が30,000円足らずで揃えられることにも驚き。昔はこういうの、高かったんだよなぁ。最近は一眼の中級機みたいなカメラでなくても普通のコンデジやiPhoneくらいのカメラを使ってこういう機材で撮ればかなりマトモな写真の仕上がりになるので、デザイナーさんは揃えておいてよい設備かもしれませんヨ。

*1:トロンボーン奏者の箱山芳樹師匠

*2:裏面のモノクロ用に使うアーティスト写真だった