カレーうどん

家から歩いて1分のスーパーマーケットが今日で最後だというので昼飯を買いに行ったのだが、弁当コーナーにウズタカク積まれていたのは「カレーうどん」のみだった。
ここの弁当総菜は敷地内の調理施設で作っているというのが売りだったのだが、閉店日にはさすがに何か食材を仕入れる訳にもいかず、チルドでロスになってしまう恐れのあるうどんなど、スーパーの在庫のみで作ったに違いない。
実は近所にはより豊富な品揃えと手厚いサービスのスーパーが複数も展開しており、長年巨大団地の一階で頑張って来たこの小さなスーパーも、地の利だけでは勝てなかったという経緯がある。しかも閉店後の次の店子は業務用食材を扱うスーパーに決まっているようで、ボクらにとって大被害という訳ではない。
とはいえ、昭和の残り香のような庶民的な店舗がまた一つ姿を消すのは少し寂しいものだ。
別段美味しいという訳でもマズいという訳でもなかったが、カレーうどんもそんな切ない味がしたのだ。