つじつま(その2)

いつから日本ってこうなっちゃったんだろうってボーッと考えてたら、実感としては1995年あたりくらいからかなぁなんて思い当たっています。今まで多くの信じていたモノや価値観が尽く覆されていったというか。
真実はどうであれ、1988〜1989年に起こった東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件はサブカルチャー文化に急激なブレーキをかけて不信感を募らせました。1992年1991〜1993年にかけてバブル景気が崩壊し《失われた20年》の始まりとされます(私もその煽りを思いっきり喰らってマトモに就職出来なかったクチ)。この年に所謂55年体制が崩れ、非自民による連立内閣が誕生します。
そして決定的だったのは1995年に起きた阪神・淡路大震災と地下鉄サリン事件です。第二次世界大戦の焦土からガムシャラに公害を出しまくって築き上げて来た《日本最強・超安心》の自信を世相として持てなくなってしまった。今までの政治・経済・社会・文化が否定されてしまった。なのに日本は飽和状態で新しい価値観やモノが生み出せなくなっていた。みんなイライラしている訳です。
そこに携帯電話の一般普及とインターネット(1995年、NSFNetが民間へ移管)による《情報通信革命》が重なってきたのです。