天才達の乱痴気騒ぎ(私除く)


20世紀初頭のモンパルナスのカフェなどに、夜な夜なフランシス・プーランクやダリウス・ミヨーなどフランス6人組の面々がジャン・コクトーなどと集っては、冗談を飛ばしながら音楽談義を語り明かしていた・・・という話を聞いたことがありますが、今夜はまさにその日本版を見た気がします。
ユーフォニアム奏者の外囿祥一郎さんとテューバ奏者の次田心平さんにお誘い頂いて伺った、とある公演の決起集会の作曲家面々がこれまた強烈でして、ある会話をきっかけとして紙ナプキンに一人に音列を記すと、将棋を指す様に、もう一人が声部を書き足し、それを受けて別の一人がさらに書き足していく訳です。
「いいぞ!」「ここは敢えて外してですねー」「やるなー」「わはは」「おーこーきたかー」「うーんここのラインは流石だねぇ」「次は俺かぁ、困っちゃうなぁ」なんて言いながらとても愉しそうに。
気がつけば5人の共作が紙ナプキンに書かれてしまいました。
凡人のボクは「この紙ナプキン、将来、スンゲーお宝になるんだろうなー」とか思いながらドブドブ注がれるワインを飲みます。もう、こちらもヘロヘロ。皆もベロベロ。一夜限りのモンパルナスと化した新宿は歌舞伎町を、全員でフラフラと腹を抱えて大笑いしながら帰りました。
何の決起集会かは後ほど。