きばれ!


本日より満を持して「きばれ! 長崎ブラバンガールズ(藤重佳久&オザワ部長 著/学研 刊)」発売です。オザワ部長との本もいよいよ3冊めです。
ボクの周りには「夢は吹奏楽部の顧問になって吹奏楽コンクールで活躍すること」という方が多くいらっしゃいます。そういった意味で藤重佳久さんは彼らの憧れなのかもしれません。
しかし《指揮台に立って生徒に的確な指示を出しているカリスマ指導者としての自分の姿》《全国大会の舞台袖で出演アナウンスを待つ颯爽とした自分》を思い浮かべてそう言っているのであれば、この本を読んで頭を冷やすか、顧問の夢なんか諦めた方がいいです。さらに言うと、そんな通信教育や人材系のCMのような「カッコイイ場面の主役である自分」を夢見る短絡的なビジョンではどんな仕事にだってまともに就けやしません。
藤重佳久さんが無数の失敗や苦しみを経て何十年もかかって辿り着いた教育者としての道の一つがここには書かれており、オザワ部長が映し出す活水吹部の眩しいほどの青春の輝きは、その何十年もの重みの上に成り立っています。
・・・とつらつら書きましたがスゥッと読めてしまう本ですので、気軽にお手に取ってみてくださいね。

きばれ!長崎ブラバンガールズ 藤重先生と活水吹部7か月の奇跡

きばれ!長崎ブラバンガールズ 藤重先生と活水吹部7か月の奇跡