カナディアンブラス


先日は、カナディアンブラス2016日本ツアーの東京公演、満員のお客様でした。ボクも友人たちと東京文化会館に足を運ばせていただきました。
まさかカナディアンブラスの東京公演デザインを担当させていただけることになろうとは、1980年代の四国の田舎にてナケナシの小遣いで買ったカナディアンの大事なアナログレコードから(レコードが擦り減らないように)カセットテープに落としてはテープがワカメになるほど聴き、カセットケースのカードにロゴをトレースなんぞして遊んでいた中高生の頃には想像すらつかないことでした。
この伝説的なアンサンブルがあれから30年を経た今も、メンバーを引き継ぎながら、軽やかなサウンドデザインそのままに進化し続けていることは驚きであり、こうした形で相見えることになろうとは、私にとっては奇跡としか言いようがありません。
圧倒的な演奏力やエンタテイメント性は当たり前として、明確なサウンドデザイン+オリジナリティ溢れる多くのレパートリー+新しいテクノロジーやメディアをいち早く柔軟に取り入れる姿勢*1こそ、このクインテットが長年世界的クオリティを長年保つことができるのみならず、未来を感じさせてくれる秘訣なのだと再確認し、このアンサンブルがますます好きになりました。

*1:カナディアンブラスは、ブラスクインテットでありながら早い段階で、デジタルレコーディング、電子楽器を取り入れてのレコーディング、ミュージックビデオ、セサミストリートなどのメディア出演をこなしていました