Defying


TRI4THというバンドを知ったのは5年前、メンバーの 織田祐亮さん(tp)のお父上であるオリパパこと 織田準一さん(tp)の公演デザイン・マネジメントのサポートをしていた頃、オリパパ公演のゲストとしてブッキングされていたのがきっかけ。野心的で温故知新の響きを持つサウンドデザインに惚れ込んでしまったのですが、それから5年が経ったんですね。
先日は TRI4TH 活動開始10周年記念『Defying』ツアーのファイナルということで代官山UNIT にお伺いしました。ゲストでレーベルメイトの Massan から「世界一の踊れるジャズバンド」とコールされた彼らは確かに、クラブジャズの最先鋭としてミュージックシーンを引っ張るまでの存在感を獲得しています。
バツグンの切れ味と弾力性、豊かでパワフルな音楽は、彼らの圧倒的なビート感・アンサンブル能力によるのですが、それは彼らの確かな基礎力と勉強熱心さの賜物です。
ドラムの伊藤隆郎さんはMCで「ジャズもスカ(ラテン)もヒップホップも関係ない! 踊れるかどうか、それだけだ!」と言い放ちましたが、それはジャズもラテンもヒップホップも全て TRI4TH が消化してしまっている自負の裏返しです。事実、彼らから捻り出されるビートからは勉強した上で体内に取り込まれているあらゆる時代の音楽が鳴っています。
最近は、メイプル超合金のカズレーザーさんもお気に入りというこのバンド、聴かないと、乗り、いや、踊り遅れちゃいますよ!