たった一つの事

尊敬するバストロンボーンの先輩であり信頼する相棒である知人の急逝に、突然スライドを持つ右手を捥がれてしまったかの様な気分に襲われる。無理矢理仕事して誤魔化してるけど全く気持ちの整理がつかない。これから面白いことをどんどん二人で仕掛けていこうとしている矢先に、本人が一番驚いているのではないだろうか。彼と共に見ていた夢を実現させることが、僕が今できるたった一つの事なのかもしれない。