尊敬する人々。

The TUBA bandリサイタル(at JT アートホール アフィニス)当日。午前中、大宮で指揮の近藤久敦さんと久しぶりに会う。何やら相談があるとか。ボクの人生の節目節目でひょっこり現れてはさりげなく元気づけていただける恩人中の恩人。その後、池袋の某出版社へ届け物をしてから会場へ向かう。
溜池山王の駅を降りるとテューバを担いで地図をみながら歩く若者に遭遇。メンバーの次田さんだった。侍BRASSなど、間接的に随分お仕事をさせていただいているが今回が初対面。声をかけて一緒に会場へ。ボクも次田さんも初めての場所。周りは特許庁やらアメリカ大使館やらあって整然としている。首都感タップリ。明らかにテューバが似合わないロケーションに二人して意味もなく緊張。
会場に着いて今回マネジメントを手伝ってる東京音大生のsomenoさんに当日パンフレットを納品し、KOSEIレーベルのfujimotoさんとカメラマンの長坂さんと打ち合わせ。リハの後、次回の公演や冬に出すアルバム用の撮影を行う。メンバーはみんなひょうきんな人たちなので楽しく撮影が進む。長坂さんもフットワークが軽く素晴らしい。
15時半開場。プロアマ問わず、ユーフォニアムとテューバ演奏家で会場はイッパイ。熱気もムンムン。プロアマ問わず知った顔が多く、こんにちはこんにちは。当日チケットも売り切れ満員御礼とのことで、仕事で来たボクは会場ロビーのソファーに座って鑑賞する。リハは聴いたしね。
後半になって冬に出すアルバムでレコーディング・ディレクターを担当するオクタヴィア・レコードの松田善彦さんが来場。一緒にロビーでお話しながらしばし過ごす。今回、サポートのドラムセットがカホンをバスドラムとして使ったユニークな仕様だったので「どういうことなんでしょうか?」と質問してみたらリハも聞いてないのに「それはユーフォ・テューバの編成でバスを使うと被るから締まった音の出るカホンにしたんだろうな」と即答。ロビーからちょいと聴いただけで見(聞き)抜いてしまうその耳にノックアウト。ボクはホントにレコーディング.エンジニアとカメラマンを尊敬しています。その後昨今の管楽器奏者事情をボヤボヤ話す。
終演後はメンバーがロビーに出てきたせいもあってロビーがごった返す。挨拶とサインの応酬。そしてホント知り合いだらけ。久しぶりの顔もあり楽しく過ごす。
その後打ち上げにお誘いいただいたのでemixとノコノコついていく。YAMAHAの楽器開発者の方々*1と同席となり、滅多に聞けないお話をたくさん伺う。途中途中でメンバーがやってきては楽器の話を(場合によってはかなり真面目な相談を)している。ユーフォムアムやテューバってのは材料や部品も多く、サイズも大きいので環境の変化をもろに受けるし、ちょっとしたセッティングが大きな違いになる。制作する一台一台が個性的にならざるを得ない。ここら辺が元々の絶対数が多く、ちょっとした音程もスライドでチョイチョイのトロンボーンとは全然違う。また今日、尊敬する職業が増えました。それは楽器製作者です。
前田憲男先生がお帰りになられた後、外囿さんがこちらの席にやっきてヤタラ盛り上がる。ガンガン飲ませる外囿さんもスゴイが、その外囿さんに遠慮なくもっとノメノメと促すemixも相変わらず強者。待ってましたとばかりに飲み干し合う。hokazono & emix酒飲み伝説第二章*2
最後に外囿さんとこれからも一緒にスゴイものを作って行こうと誓い合う。嬉しい楽しい。泣きそう。

*1:もちろんユーフォ・テューバ担当。中でも松隈義彦さんはユーフォやテューバは勿論ウィーン・フィルのウィンナ・ホルンも手掛けてらっしゃる世界的なマイスター、。元々音大でテューバを専攻されていたとか。そんなにスゴイ人たちなんですけど、みんなデカイし陽気。

*2:そう、第一章もある。その話はまた今度