弥生の次が卯月でなくて如月なんてエイプリルフールみたいですが本当だよって話。

さていよいよ今日は如月四重奏団のデビューコンサート。本人たちの自覚はないらしいんだけど、話題の実力派によるユーフォ&テューバ・カルテットなもんだから、業界の注目を浴びない訳がなく、「お客来ないかもー」というメンバーの心配をよそに観客席に豪華な顔ぶれも多くほぼ満員。
シリアスなプログラムを、持ち前の個々の(高度な意味での)音色とテクニックのキャラクターの違いを見せながら、「学生時代からみんな、何か波長が合う」というコンビネーションの良さでスマートに聴かせて飽きさせなかった。
ともするとホットでユーモラスなサウンドに偏りがちなこのカテゴリに、正統派のクレバーなコンセプトと都会的なサウンドを実現させた感があり、新風として評価されるだろう。それを本人達は戦略的とかガツガツした感じではなく、極めてナチュラルでゆるゆるキラリな感覚(天然?)で試行錯誤しながら創っているところが、何とも今っぽくてよろしい。デザイナーとして一から参加させていただいて、クリエイティヴな経験としても有り難い出会いだ。
終演後はemixと共に打ち上げに参加。メンバーの喜怒哀楽なエピソードなど楽しい会話で盛り上がり、気がつけば深夜。emixがクルマで来てくれていたので何人かを自宅までお送りして帰路につく。楽しい夜。


如月四重奏団コンサート2010 デビュー!

日時:2010年4月1日[木]19時開演(18時半開場)
場所:杉並公会堂 小ホール
出演:ユーフォニアム 岩黒綾乃小寺香奈
   テューバ 近藤陽一佐藤和彦

Program
●ハインリヒ・イザーク/スコット・ヴァイアンクール 編曲:ラミラソ
●ヤン・クーツィエル :テューバ四重奏のための雲の影 作品136
●ギュンター・コッヒャン : 4本のテューバのための7つの小品
●ヨハン・セバスティアン・バッハ/山本裕之 編曲 :
 無伴奏チェロ組曲 第5番ハ短調BWV1011 より
●フランソワ・チュイエ : デュオ ※
●ディノス・コンスタンティニデス :献呈(3つのエテュード)
 ─バリトンとテューバのための より 3 Quartal (四度)※※
●リチャード・ロドニー・ベネット/谷本奈津恵 編曲 :
 4つの小品組曲─2台のピアノのためのディヴェルティメント
 
※岩黒・近藤 ※※小寺・佐藤

※写真はパンフレットに使用したもの。それぞれのキャラクターがわかると思います。