エンピツ一本

ボスと本の企画をもって某出版社に。ボスの行動力にいつも頭があがらないのだが、とりわけボスの美しい手描きのサムネイルがとても魅力的なのだ。
ペンでさらさらと描かれた線が、的確に紙面の雰囲気を捉えている。実現される本の期待感に満ち溢れている。
昨今のデザイナーはどうしても頭の中から直接コンピュータでイメージを作り出してしまおうとして、こうして「手でプットアウトする」ことを忘れがちだ。
「デザイナーはエンピツ一本で始められるんだ。」ボスは昔からボクにこう言い続けてきた。エンピツ一本まともい扱えないボクの道はまだまだ遠い。