最適化より体面維持

ここのところ、国政レベルでも、仕事の業界の話でも、知人友人や親兄弟の話でも、決裁権を持つ人が「最適化より体面維持を優先するのが大人の判断」みたいに対応しようとするので、色んなものがどんどん一人負けしていく場面に出くわすことが多くなった。
我々の多くが、リスクやミステイクというものを「自分のターンの時にたまたま巡ってきたアクシデント」と考えているうちは『だってしょうがないじゃないか、時間がなかったんだし、あんなの想定外だもの』と言い訳して自分たちでリカバーすることも考えないだろうし、喉元を過ぎるまで黙っているのが良策、みたいな思考性に陥るのだろう。
我々はそろそろ、目の前で起きている事態を、頑張ればなんとかなるとか、ひたむきさに感動したとか、共感ポルノで有耶無耶にしようとせず、普段からロジカルで耳に痛いことを言うので遠ざけがちな『苦手な人』の声を真摯に受け入れないと、最悪以上の結末を迎えることになる。