大急ぎ

otoshimono2006-10-18

このブログの賢明なる読者諸君(ありがたいこってす)や友人知人の多くは、ボクがバリバリの文系で、四則計算もおぼつかない人間であることはご存知だと思いますが*1、ボクの仕事の半数はなんと理工書の仕事なんです。
毎日毎日「リコンフィギャラブル・システム」だの「ビル空調のエネルギー・環境・設備のための統計解析」だの「SEのためのプロジェクト管理心得ノート」だの「図解・日本版SOX法[徹底解説]」だの毎日色んなタイトルの本を疾風の如くデザインする訳ですが、実はそのほとんどの内容がわかっておりません。トホホ。
ところが内容に深入りしない方が、この手の本は上手くデザイン出来る場合が多いのです。開き直りでなくマジで。内容が堅いだけに案外ノリの良さのが大事です。そうしないと本が重く見えすぎちゃう。バチッとタイトル文字が組めれば、ビジュアルは自ずと紙面から立ち上がってくるのです。
編集の人にも同じ事が言える場合があるらしい。
ある絵本の出版社の編集によると、オビ*2に載せるキャッチコピー(その本の売り文句)を考える時って、内容を読まずにタイトルと表紙の絵だけをみて書いた方がバッチリはまるんだそうです。内容を読むと「ここも書きたい、あそこも書きたい」とか迷っちゃって、かえって歯切れ悪いコピーになってしまうらしい。不思議なもんです。
えぇと、そういった話ではなくて、今日は朝とある理工書の出版社の人から「締め切りはやまっちゃったのでなんとかして」っていう電話があって、アタフタとカバーデザインの仕事してました。しかも4冊いっぺんに。1冊あたり3パターンのアイデアを見せるので計12パターン! ギエエエエエエ!! まず、前々から約束していた別の仕事を片付けてからなので、制作開始が定時(に帰った事など勿論無いが)を過ぎてからになってしまった。 ホワァァァぁ!!!
んで、前の話に絡むんだけど、こういう時こそ「ノリの良さのが大事」。リズムに任せて一挙に仕上げるのですトリャァァァぁぁぁぁ!!!!
何とか出来ました。さて帰ろ帰ろ。

*1:子どもの頃、算数の教科書の裏の問題集を見ただけで泣いた事がある

*2:腰巻きともいう