インフラ


オリパパ&ミスケン&ヒデノリのトランペットが吹きたい2014〜ウィンター・カーニバル」のマネジメントとして1日中働いておりました。プロ公演のバックアップというのはアマチュアのそれとは違った苦労も多いのですが、今回も演奏家の皆さんの素敵な音楽と、ワークショップ参加者の小学生の皆さん、作編曲の織田英子さん、協力校関係各位、当日スタッフの皆さん、そして何よりも温かいお客様に恵まれまして、本当に素敵な演奏会になったと思います。
さて、
打ち上げの席でボクはオリパパ(織田準一さん)から「君はインフラだから」と言われたのですが、一理あると思います。
つまりボクはチケットを直接手で売り歩く訳でナシ、勿論演奏する訳でナシ。
表立っては何にもやってない様に見えますし、パフォーマンスには何も貢献していない。
当日は呑気に写真なんぞ撮ってるだけですから、全くの昼行灯に見えます。
実作業としては、演奏家と企画を練り、企画に応じたビジュアルを用いてフライヤなどの宣伝媒体を作成し、情報をオペレートしながら宣伝活動を行い、演奏会への期待値を高め、公演当日もサインデザインなどでお客様をナビゲートし、パンフレットを読んで頂きワクワクしながら幕が上がるのを待って頂く訳です。公演中は写真を撮り、終演後はそれらを精査して加工し、文字情報など加え、しかるべき皆さんに目に見える形で報告し、演奏会の記憶を共有して頂き、演奏家のイメージアップを後方支援します。
云わば、道を作る仕事に似ています。お客様が心地よく通る道を作るのがボクの仕事。その道の行き着く先にステージがあり、演奏家は最高のパフォーマンスをします。そして公演が終わって、皆さんに気持ちよく公演を回想しながら帰って頂く・・・
道は誰が作ったかなんて意識はされません。でもそれで良いんです。デザインというのはデザイナーの個が消えて対象物(この場合はアーティストとそのパフォーマンス)と同化してこそ、初めてお客様の中にストレートに響くのです。
オリパパにどういう真意で「君はインフラだから」と言われたのかは判りませんが、割と気に入っています。