初詣

午後、秋山先生の指揮する楽団の演奏会を聴きに大宮へ出掛ける。開演までに随分時間があったので参道をそぞろ歩いて関東一の宮氷川神社へ向かうことにした。創建より二四〇〇年。スサノオやクシナダヒメ、オオナムヂを祀る古代出雲族の関東における軍事・政治拠点だった杜は今、お宮参りの赤子を抱えた家族や観光客、地元の子供たちで賑わっている。今日は日差しも穏やかで空気も清々しい。
「大きいねぇ、浅間さんみたい*1」と感心するemixによくよく聞くと、もうこちらに住んで十年以上も経つというのに来るのは初めてと言う。そりゃモグリだろう、普通ここら辺に住んでたら、初詣は氷川さんと相場は決まってるんだ、と話ているうちに我が家は今年どこに初詣に行ったか、となった。
あれ、確か行っていない。正月は住職と走ったり*2焼津でかき揚げ食ってるうちに*3終わってしまった。
となれば今日が初詣かと、二人で賽銭を投げ、四ヵ月もの参上の遅刻をスサノオ以下に詫びておきながら、皆の健康や商売繁盛なんぞを願っておいた。図々しいか。

*1:静岡浅間神社。戦国武将の信仰が厚く、徳川の庇護によりかなり絢爛豪華。氷川さんとは随分違うと思う。

*2:id:otoshimono:20080102

*3:id:otoshimono:20080103