10years

先月のせせらぎコンサートで、昔の同僚に会った*1
ぶっちゃけ「小学校の臨時教員をしていたときに一緒の学校に勤務していた音楽の先生」である。トランペットが吹けるというのがきっかけで、トランペット鼓隊の指導などのお手伝いをさせてもらっていた。たった1年間だったけどよく覚えている。その先生に11年振りにお会いした。
「ナカヤマ先生」
旧姓で、しかもセンセイだなんて、すっかり忘却の彼方に消えていた。というよりこの10年思い出したくなかった過去。でも、彼女は私のその後を知らない。私は素直に話した。
「あの後、次の学校に行って、ちょっと病んじゃって、先生辞めたんです。で、2年くらい前から楽譜の浄書とか、そんな仕事を細々と始めたばっかりで・・・」
言葉に表すとたった2行か。でも、10年もかかったんだな。これが明るく言えるまでに。ホントつい最近まで、小学校の依頼演奏だといって学校行くだけで情緒不安定だったし。6,7年前だったか、楽団の旅行かなんかで子ども同伴の人がいて、その子がふざけ回ったりしているのを見ただけで気分が悪くなってたし。
ヒトに失った信頼を回復するのが難しい企業と同じように、ヒトが失った自信を回復するのはハンパじゃないことが体感できた。
なぜ今こんな事を書いてるかというと、先週その先生が勤務している学校に、コルネットとアルトホルンの講師として2日間おじゃまして、子どもたちの前で「センセイ」として振る舞うことができたからである。実際その指導内容が良かったかどうかは別として、たとえ1日講師という立場でも、教室で子どもたちの前に立てたってのは今までみていた悪夢*2から解き放たれた気がしてならない。

*1:id:otoshimono:20080720

*2:id:otoshimono:20070122、id:otoshimono:20060516など、今でもたまに見るんです。こういう夢。