ジョヴァンニ

今年のさいたまファンファーレクラブの演奏会のオープニングを飾るのはジョヴァンニ・ガブリエリのカンツォン第14番です。この曲はいまから15年前の1995年、つまり第1回演奏会のオープニングを飾ったボクたちにとっては記念すべき曲です。「この曲からさいたまファンファーレクラブは始まった」と言っても過言ではないからです。創団当時のメンバーはもう半分もおりませんが、そのブラスアンサンブルを愛する心意気は今も変わりません。
ところで、ざっと過去のプログラムを見返していて気付いたんだけど、ボクはテッキリ毎年ガブリエリの曲を何かしらこの演奏会で取り上げてきたと思ってたんだけど、それほどでもなかったんです。
・カンツォン第14番(第1回/第14回)
・ピアノとフォルテのソナタ(第4回)
・第7旋法によるカンツォン2番(第6回)
・カンツォン第15番(第11回)
・カンツォン第10番(第12回)
・ソナタ第13番(第13回)
たったの6曲。旋法系も第7の2番のみだし、ペルソナーレ集も演奏してない。ミサ系に至っては全く触れていない。ガブリエラーなボクとしてはこれは些か心外でございます。
今回再び14番なのは、単に今年が14回演奏会だからで、去年から「演奏会と同じ番号のついた曲を演奏する」ことを突然思いついて始めたんだけど、本当に最初からやっときゃよかったと皆で悔やんでおります。
ガブリエリの音楽は金管楽器の基礎的な奏法のノウハウや、音楽に対する基礎的な素養が詰まっており、演奏する度に勉強になります。一生取り組みたい作曲家です。
そんな(どんな?)入魂のガブリエリを是非聴きに来て下さい。


さいたまファンファーレクラブ第14回演奏会
2009年10月18日(日)14:00開演
さいたま芸術劇場小ホール 入場無料
ガブリエリ:カンツォン第14番
三善晃:『海の日記帳』より
中橋愛生:ペガスス座三部作
中川英二郎:鍔音
ビゼー/下野恵美子:小さな木の実
ほか