プロフェッショナル〜poohちゃんの流儀

poohちゃんが小学館の教育系雑誌に寄稿したというので見せてもらう。今回で二度目だそうだ。いつも飄々として苦労を見せない彼女だが、現場(担任を持った現役の小学校教諭なので)をこなしながらそれなりに準備やミーティングを通して執筆に望んだのであろう。けっして長い記事ではないものの素晴らしいと思う。
たまたま同僚に雑誌の執筆陣の方がいらっしゃったからとか、内容は授業のケーススタディだからと言って彼女は謙遜していたが、そういう執筆陣と対話が出来、現場の教育者として構築したモデルなりを研究材料として提示し研究する姿勢は大事だ。
教育者というのは後進を育てる職務である。特に小学教育は社会生活をする上でメンタルな意味でも実用的な意味でも最も基礎的なスキルを身につける重要な部分である。単なる子守りではない、この厳しい将来を背負い立ち向かう力のある日本や世界の人類を作るのだ。しかも育てるのはアカの他人である。「ウチの子」ではない。この辺を履き違えると教師本人のみならず育てるべき子供達共にアマッタレで耐久力のない人間になってしまう。
そして親ではないのだからそのテクニックは後世に伝えねばならない。教師の質の向上が教育そのものの向上とイコールであることは間違いないからだ。
poohちゃんとも話したのだが、執筆活動そのものが重要な訳ではないけど、執筆活動を通して得られる目線が教育者としてのモチベーションとスキルを上げていく。こういう作業は数をこなすことが大事だからドンドン書いてねと激励した。大学出たての頃は親と同じ仕事に就きたくないだの*1カメラマンになりたいだのピーピー泣いていてボクに相談に来たものだが、いよいよ彼女もプロフェッショナルとしての顔になりつつある。

小五教育技術 2011年 07月号 [雑誌]

小五教育技術 2011年 07月号 [雑誌]

*1:この家族、実弟を含め家族全員が教師!