ポートレイト


午後からは岡崎正人さんのスタジオで吹奏楽の指揮・指導者として活動されている小峰章裕さんのポートレイト撮影でした。
本人はポートレイト撮影を学生以来まともにしたことがなかったとのこと。理由は在学していた音大で当時契約されていた写真館の対応が悪く、カメラマンという職業に対する印象が悪かったそうです。
撮影は快調に進み、本人も次第に面白くなってきたらしく、写真の撮り方・撮られ方一つでこうも表情や質感が変り、自分に対してのモチベーションが変わることに驚いていました。
岡崎さんとの撮影に臨まれたミュージシャンの方々は口を揃えて「自分が何をしたくて、何をしなければならないか、ポートレイト写真を通じて再認識した」と仰ります。
外側から自分を見つめ直すという機会というのはそうそうありません。ミュージシャンという表現者は常に一定の間隔で、パフォーマンスについて客観的に判断しなければ人の心に音楽を与え続けるのが困難になるでしょう。それが自己プロデュースであり、自分をブラッシュアップしていくということなのだと思います。そしてポートレイト撮影は、自分達が取り組んでいる形のない「音楽」というものを、形ある「自分」を通して見つめる作業なのです。
ミュージシャンとして活動するのであれば、是非自分のポートレイトを一定の期間をおいて撮影することをお勧めします。
写真は撮影前の打ち合わせで岡崎さんと食べた中目黒「sateak&cafe KENEDY」のランチプレート。腹ごしらえ。