SOLIDなNIGHT


およそ2週間で2回も目黒BLUES ALLEY JAPAN*1とはかなり贅沢なのですが、行って参りましたよ「村田陽一 SOLID BRASS」!
映像収録で撮影隊も入っているというスペシャルな日でしたが、本日もソリッドかつグルービーなサウンド全開で、アンコール含め全16曲*2の痛快なプレイにオーディエンスは唸りっぱなし、村田さんとメンバーの絶妙なトークに笑いっぱなしでした。
「本日も」と書きましたが、そりゃもうレコーディングの数々はデータが擦り切れるまで(とは言わないか)聴いていますが、お恥ずかしいというか村田さんには申し訳ない事にSOLID BRASSをライヴで体感するのは今夜が初めてでした。BAJは客席と舞台の距離感がないので楽器のセッティングもよく見え、かつサウンドスタッフの腕が素晴らしいのでアーティストの考えがキッチリ反映された音作りになります。トークでも説明がありましたが、山木秀夫さんのバスドラムのセッティングと佐藤潔さんのテューバのサウンドのミックス具合は絶妙で、さらに山本拓夫さんのバリトンサックスが加わるとバケモノみたいにゴキゲンなベースサウンドが生み出されます。bass fetishなワタクシとしてはコレを聴けただけでご飯300杯がススムってなもんです。だいたいね、シンコペーションの後打ちでビート感を出してくるホーン主体のベースセクションなんて奇跡ですよキセキ。

それにキレの良いレーザービームようなサウンドを繰り出しまくっているのにクールに微動だにせず吹く西村浩二さんと菅坡雅彦さんのトランペット、飄々とグルービーに渦巻く小池修さんと竹野昌邦さんのサクソフォン、そして勿論センターで存分にその才能を爆発させる村田陽一さんのトロンボーン。これらが一体化して次々と耳に飛び込んでくる音の、愉快痛快なコト。
初の映像収録ということで、セットリストにはファンにはお馴染みの曲に加え、村田さんが他のバンドやソロで先行して披露した音楽達も新たな姿で投入され、贅沢の極みでした。今年の1月にブラスヘキサゴンat東京文化会館で初演されたPolyomioは、初演でも度肝を抜かれましたが、今回のSOLIDサウンドもビシッと曲が進化してたなぁ。
もう、1曲1曲音楽とサウンドの解説してたら誰も読んでくれなくなるくらい長くなるので、これくらいにしておきますが、最後に一言わせて頂くと「この味を知ったが最後、また来ると思います。ウヘヘ。」
終演後に改めて村田さんにご挨拶したのですが「otoshimonoくんさぁ、いつもオシャレだよね〜」って言われました。いや、いつもはヒドイ格好してるんですが、村田さんのライヴですもん。その時その時の一張羅で臨んでいるのでゴザイマス。これも我が家の家訓である「折角だから」に則っての行動であります、ハイ。
ちなみに今宵の映像は秋に発売予定だそうです。愉しみ〜。

SOLID BRASS

SOLID BRASS

*1:前回はこの日

*2:セットリストは村田さんのブログにて