奏楽堂にて

夕刻から、福田滋さん指揮のリベラ・ウィンド・シンフォニーによる「吹奏楽による奏楽堂の響き4」という演奏会を聴きに上野の旧東京音楽学校奏楽堂へ。

奏楽堂に足を運んだことは何回もありますが、吹奏楽の形態は初めて。奏楽堂での吹奏楽の演奏なんて藝大の古い写真を書籍か何かでしか見た事がなかったものですから興味シンシンでしたし、また、日本の名だたる作曲家の方々の貴重な(というよりコアな)作品を聴けるということで楽しみにしておりました。
今年は黛敏郎さんの作品が盛んに再演されたり、現代日本の作曲家を再評価する機運がさらに高まっています。その中でリベラWSは近現代の日本の作曲家の作品群にスポットを当て続ける独自のスタンスは好感が持てます。またプロアマ混合の形態をとる珍しいバンドで、レコーディングを中心に活動しているという希有な存在です。今後さらに演奏に磨きがかかって来れば、日本のアマチュアだけでなくプロフェッショナルの吹奏楽団の在り方そのものにも一石を投じるでしょう。
終演後はご一緒していたアインザッツ編集部の方々、会場にいらしていたアニメ・映画監督の山本寛さんや本日の演奏会の委嘱作を書かれた鹿野草平さん、作曲家の江原大介さんと共に打ち上げに参加させて頂きました。演奏会のメンバーとして出演されていたクラリネットアンサンブルのカラフルの皆さんとも盛り上がり、楽しいひとときでした。