アインザッツ Vol.3


本日『ティーンのための吹奏楽雑誌 アインザッツ Vol.3』が発売となりました。表紙&関東インタビューは宮粼香蓮さん。「東京水」のCMの子といえば分かるかしら。GTOなどのドラマにも出演しており、今後の活躍が期待大です。勿論彼女も吹部経験者でゴザイマス。雑誌も創刊3号ともなると随分しっかりした構成と読み応えを持ったコンテンツに育ってきています。今回も日本中の吹部で活躍する皆さんの喜びや悩みを共有した紙面展開になっています。
さて、今回もツヨシ*グラフィックスは編集企画会議に出たり、付録楽譜制作全般を行いました。今月の別冊付録は高橋宏樹さん編曲による〈Wild at Heart〉、そして巻末の綴じ込み付録は鹿野草平さんの〈blossom〉。〈Wild at Heart〉はアンケートなどでも人気があっての登場、〈blossom〉は版元である学研も協力する山本寛監督の東日本大震災チャリティアニメーション〈blossom〉日本版のBGMで木管8重奏(+Cb)です。
高橋さんと鹿野さんはブラスアンサンブルや室内楽や吹奏楽の世界で、いま最も旬な方々です。そして、この雑誌には彼らのほかにも、こういった若い才能とパワーが満ちあふれています。巻頭の宮粼さん然り、ブリッツブラスコンサートマスターの田村真寛さん、シエナの面々、スキルUPレッスン講師の皆さん、アレクサンダー・テクニークのバジル・クリッツァーさん、ブラストの面々、石川亮太さん、戸塚高校や淀工などの取材を受けた中高生の皆さん・・・。ベテランの作家陣や音楽家さん達の多大なる支えもありますが、読者や彼らと共に雑誌が育ち、さらに花開いて行ってくれるとイイなと思っています。

ティーンのための吹奏楽雑誌 アインザッツ Vol.3 2012年 08月号 [雑誌]

ティーンのための吹奏楽雑誌 アインザッツ Vol.3 2012年 08月号 [雑誌]

 
余談ですが、ボクの小さい頃からの夢の一つというのが、この雑誌の付録楽譜を〈作る〉というのでして。ちょっと変わってますよね。「作編曲する」のではなくて〈作る〉のですから。
書いちゃいますけど、この付録楽譜、当然先輩格に当たるのがバンドジャーナルです。何しろ1959年の創刊号から掲載されているのですから(創刊の付録は〈スポーツの歌 若い力〉高田信一作曲/秋山紀夫編曲)。ボクが雑誌の存在を知ったのは中学一年生の時ですからかれこれ四半世紀以上前になりますけど、雑誌に吹奏楽譜やアンサンブル譜が丸々オマケで付いてくるなんて、夢のようでした。だって買ったら結構なお値段しますもん、楽譜って。そういう訳で我が家には今でも大量のバンドジャーナルの付録が(もちろん最近のも)あります。
子供心に「スゴいなぁ、こういうの作れる人になりたいなぁ」って、そう思ったんです。で、オトナになって色んな幸運なご縁があって、売り物の吹奏楽譜や雑誌は勿論、はては音楽の教科書のデザインなどまで手がけさせて頂いたのですが、付録の吹奏楽譜はついぞ作れないままでいたところに、昨年の〈アインザッツ〉の創刊にあたり、やっとこの機会を、しかも譜面の浄書制作から全て我々で担当させていただくことが出来ており、今回で3回めです。
みんなに好きになってもらえる付録楽譜を目指してさらに頑張りますよ!