スプーンにもインドの魂


これは数週間前に散歩道の近くに新しいインド料理屋さんが出来たので食べにいった時の写真です。
ボクは左利きなので、この左に傾いた右利き用スプーンは使えないなぁ、困ったなぁと思ったのですが・・・
そもそもインド料理は綺麗に洗った右手で直接食べるのが慣習的に正式とされるスタイルだし、スプーンなどを使うのもあまり綺麗だとは解釈されないにしても不浄な左手で持って食べるなんてナンセンスも甚だしい訳なので、この右利き用スプーンのみでOKな訳ですよ。
インドにも左利きの方は大勢いらっしゃるでしょうし、この点においてご不便もおありでしょうが、だからと言って食事以外でも右利きが強制される訳ではないそうですから、食事の訓練さえ幼少の頃にすれば済むわけですし。
ところでボクは左利きなのですがコンピュータのマウスは右を使います。何故かというと初めてコンピュータを触った時「左で使っても良い」とは気付いていなかったからです。周りの人も右で操作しているので、そういうもんだと思っていました。
そのまま5〜6年経ちましたある日、右のマウスでコンピュータで絵を描きながら左手でメモを取っていると同僚に大層驚かれました。
「otoshimonoさんって両利きなの?」
「エッ、左利きだよ」
「だってマウス右で持ってるじゃん!」
この時、初めてマウスは利き腕で使うモノだと知りましたが、幸いな事にもう直(治)りません。左で使うと何か力が入り過ぎちゃって上手く絵も描けないのです。筆記用具だと右ではカラキシ下手糞なのにですよ*1、オカシイ話です。だからペンタブレットを使う時は左です。
と言う訳でボクはマウスに限っては右利きになってしまったのですが、インドの食事だって似た様なもんなのかもしれないし、子供の頃「そういうもんだ」と思って食事とか字とか*2限定で右を使っていれば、少しは器用に生きられたかもしれません。インドの山奥で修行してこようかしら。

*1:とはいえ、以前より右で字や絵を書(描)くのが格段に上手くなってました。知らず知らずのウチに訓練されてたんですね

*2:字のデザインというのは概ね右で書かれるのが前提の筆運びになってますから