休まないのカッコイイと思ってる病

夜中になっても熱気が渦巻き蝉が騒がしくしていたのに、気がつくと窓から涼やかな風が入り秋の虫の音が聞こえてきます。
気持ちいいなぁと思う半面、秋の足音が聞こえてくるとチョイと切ない気分になります。
今年の夏も海を見ることすらなかったなぁ。
というか、夏に入ってからフィットネスのプールにすら殆ど行けてない・・・。
今年は9月に引っ越しで実質仕事が出来なくなる日々がある関係で夏期休業を取らないのですが、調べてみたら昨年も取ってなかった・・・俗に云うワーカホリックですな。
emixに言わせるとボクは「休まないのカッコイイと思ってる病」だそうです。
そういえば、今は天国で事務所を構えている師匠も「休まないのカッコイイと思ってる病」でした。彼に言わせるとそうではなくて「ハードボイルドには休暇は不要だぜ」なんだそうで、休日だろうが夏期休業中だろうが、午後に会社に出てきてウィスキーをチビチビやり〜の、タバコをスパスパ吸い〜のしながら、ほろ酔い加減で机に向かってました。まぁ仕事が趣味みたいな人だったので。休日は特に楽しそうでした。
ボクはそんな師匠に憧れた・・・訳ではなくて、元来夏休みの宿題は7月中にやらないと気が済まないタチというか、追い込み型というより逃げ切り先行型というか、宿題や締切りを抱えたまま遊ぶとかそういう事がメンタル的にとても苦手なんです。
ちょっとでも頭のスミに「アレやんなくちゃ」っていう気持ちがあると遊びにも友人との会話にも実が入らない。「間に合わなかったらどうしよう」という不安な気持ちで頭がいっぱいになります。全部済ませてから堂々と遊びたいんです。
学生の頃まではこれでも何とかなりました。教師が与えた課題をこなすだけですから。
でも大人になると現実には仕事の締切りが数珠つなぎなので、気分的にはちっとも解放されません。ずっと焦ってるというか、つねに「アレやんなくちゃ」が頭のスミにあってすぐアレコレ考えてしまいます。それで食事中などにemixの話を途中から仕事の事で頭がいっぱいになって全く聞いてなくって、ブチキレられてしまったり泣き出されたりすることもしばしばです。
それの積み重ねが「休まないのカッコイイと思ってる病」と揶揄されてしまう所以なのですが、実際は「アレやんなくちゃ病」なのです。フィジカル的に仕事を休むとメンタル的に不安になるという・・・どちらにしても健康的ではないですね。
じゃぁ元気ないかと言われると、とても元気なんですけどね。不思議ですね、テへ!
何はともあれ、8月いっぱいまでは当方、〈夏休み気分〉で営業させていただきます。