気心チーム

徐々に、勤め人だった頃の規模のお仕事を頂ける様になってきた。大変有り難い事なのだが、そういう案件を複数抱えて進行せねばならない状況になりつつある。
現状把握だけでもかなりな時間を要するし、返答したり決めなければならないことも多い。制作を請負っているのにクライアントとの打ち合わせで制作時間が喰われていくという本末転倒な事態は、本当に勤め人AD時代に似てきた。
ここで大変心強いのは昔の仲間である。今はそれぞれ一国一城の主としてデザイン業に携わっている手練な彼らとプロジエクト毎に制作チームを編成し、ボクがディレクションと交通整理をしながら進行するスタイルで事にあたる。
動きは大変スムーズ。まるで気心の知れたスタジオミュージシャンたちが、素晴らしいプレイを抜けた力でピシッとアンサンブルしながらトラックを重ねていく様である。新しい事をやるときだってフォーマットの罫線ひとつでニュアンスを察してくれる。
こういう風に進む仕事は必ずスルッとみんな笑顔で上手くいくものだ。