高校の友人（女性２人）とちょっとした打ち上げをしたのだけど、ボクがトイレで席を空けた間に同席していたemixが二人から「otoshimono君のどこがいいのか」と聞かれたらしい。
emixはこの手の質問を大学生時代に付き合っていたときから本当によくされたという。「アイツのどこがいいのか」「なんでアイツなの」「アイツのよさが全く解らない」と。今日の彼女たちには悪意など全くなく、むしろ殆ど初対面のemixに好意的な話題を作ってくれているのだと思うが、それでもemixからすれば「FAQ集をお読み下さい」という何度も問われたトピックスでもある。
確かに。子供の時分から異性に全くモテない。どころか以前ゲイの友人に「otoshimonoサンはウチら的にはナシな部類」と言われたのでおそらく同性にもモテない。コチラがコクって玉砕したことは履いても捨てきれない代々木公園の落葉の如くあれど、コクられた経験なんか電子顕微鏡で懸命に覗いてもマッタク見つからない。
唯一長年連れ添ってくれてるemixは「《結婚したい男》と《付き合いたい男》は違うんだよ」とお慰みじみた言葉をかけてはくれるが、どちらかというとモテるemixに言われても説得力はない。それに百歩譲ってemixにとってオレは《結婚した（い）男》であって《付き合いたい男》ではなかったと公言されているようなもので、これはこれでカナリ悲しい（賢明なる読者諸君にはもうお判りのとおり、emixはワタクシに取って唯一の貴重な白星である。当然オレがコクった*1のであってコクられた訳ではない）。
大学生の頃は女の子から相談事はよくされた。それも何故か恋の悩み。勿論オレではない誰かへの恋に対しての。失恋して目の前で泣きじゃくられたことも何度かあるが、ついぞ誰も勢いあまってオレの胸には飛び込んできてくれなかった。彼女ら曰く「otoshimonoくんは恋愛の対象にならないから安心」なのだそうだ。
ここまで徹底的に同性からも異性からも恋愛の対象外と云われては生物としての自分に疑問さえ持つ。
オレだって当時もそれなりに恋多き男の一人だ。今でこそemixをこよなく愛シテはいるが、素敵女子に出会えばそれなりにポワッとくらいする。そりゃ今、妻帯者のオレにコクられても社会モラル的にはNGなのでイロイロ難しい話になっちまうが、多少のリップサービスでも「実は昔好きだったんだ〜」とかの声のひとつでも聞けば「ナンデソノ時言ッテクレナカッタンダーダーダーッッッ！！」と叫びつつも内心は万歳三唱して道頓堀に飛び込まんばかりの思いであろう。
「オノレは長年連れ添ってる妻もいるのに何書いとるんだ」とお叱りを受けるのは当然なのだが「どこがイイの？」じゃなくて「こういうところがイイよね」って一度くらい言われたいジャな〜い？ 言われないとemixにとっても面倒な男を押し付けられた様で申し訳ないジャな〜い？ という小心者のボヤキでござるの巻。
*1:「コクったどころか、プロポーズだってまともにしてないじゃないか」というemixから予想される発言は今は置いといてください
