ポイント


この夏に海外で刊行される(つまりまだ出版されていない)絵本の日本語版制作(今秋刊行)というちょっと変わった仕事と、日本語辞書のフォーマット制作仕事を同時並行でやっているのですが、偶然両方とも普段は使わない文字スケール(ポイント)という案件です。ボクの場合(多くの日本のエディトリアルデザイナーはそうでしょうが)、普段はメートル法換算の「級(1級=0.25mm)」という単位で仕事しているので、ときどきインチ換算の「ポイント(1 pt = 1/72 in. )」が出てくると軽く混乱します。そんなとき便利なのがこの写植割付スケール。今でも割と頻繁に使います。
ちなみに何で日本語辞書なのにポイントなの(昔の活字で使われた「号」でもなく)とお思いでしょうが、これは辞書の版元さんがかつて導入されたベントン母型(活字)彫刻機に由来します。