これほどの贅沢が


主幹や主催としてディレクションやオペレーションをしたコンサートの翌日は、一日中何にも出来ずに惚けてしまいます。
本日も例外なく集中力ゼロで机に向かうも全く仕事が手につかず、仕方ないのでコンサートの写真整理などをしていました。一方、大量のアレンジや会計やMCやテレビ取材に奔走した相方は完全にダウンしております。
ボクは比較的フィジカルもメンタルもタフな方だと思うけど(ムシンケーというかデリカシーガナイだけとも言いますが)、仕事を含め、ほかのどんなに大きな案件よりも集中力を吸い取られるのが、趣味でやっているこれらのコンサート運営です。
とにかく、コンサートのグランドデザインと、当日までどれだけ丁寧に仕込んだかがコンサートの出来を左右します。どんなに出演者の演奏の出来が良くても、この仕込みがいい加減だと、お客さんはもちろん、出演者にもスタッフにも心地の悪さを与えてしまします。公演当日の僕は集中力のない子のようにフラフラしているように見えるかもしれませんが、実は普段の仕事以上に頭をフル回転しています。前日までの仕込みは、会場入りした瞬間から自分の手を離れて複数箇所で同時進行するので、上手くいっているか確かめるべく、ロビー・客席・ステージ・バックヤード・楽屋を見て回っているのです(当日は名目上の責任者以外の役割に就かず、自分でカメラマンをするのはそういう理由です)。
しかし四半世紀以上やっているのに力の抜きどころが判りません。趣味というのは見返りを求めずにパワーを注ぎ込む分、持ってかれるエネルギーが半端ない。コスパ最悪です。仕事だったらとっくに破綻しています。というか日々の業務や生活を思いっきり圧迫し続けてはや四半世紀という感じです。こんな趣味やってなかったら今頃アブダビの高層マンションでチームのオーナーとしてレッドブル・エアレースをシャンパン片手に観戦していることでしょうわはははははh(大嘘
しかしながら仲間とコンサートを開く毎に、人と人との繋がりと広がりはますます豊潤になっていきます。これほどの贅沢があろうか!
だから止められないのです。