グラナディラの音を絶やさないために


ほんのりネタバレですが、是非購入して読んでいただきたい記事。パイパーズ449号でレイアウトを担当させていただいた記事の1つ『グラナディラの音を絶やさないために〜アフリカで始まったヤマハの試み』。
管楽器演奏を生業としたり嗜んだりする方なら、モダン・クラリネットやオーボエなどの管体の主材料となる黒い木材(グラナディラ)の存在を多少はご存知かとは思いますが、この木、実は国際自然保護連合のレッドリストに載る《準絶滅危惧種》なのです。キリマンジャロ地方やケニアでは絶滅してしまいました。その割にどうやって育つのか、どうやって伐採され加工されているのか、殆ど分かっていなかったそうなのですね。そこでヤマハが日本の林野庁やJICAと協力して調査と保護育成の事業に乗り出したという話なのですが、大変興味深いことばかり掲載されています。
グラナディラを絶滅から守り保護育成の循環サイクルに乗せられるか、それともグラナディラに変わる良い素材を現代の環境基準をクリアさせる形で開発できるのか等、様々なことを考えさせられる記事です。
私でさえ記事を組むにあたって来た写真素材で初めて、グラナディラというのは木の表面は白っぽくて黒いのは中っ側だということを初めて知ったくらい。知らなかったことだらけです。
是非ご一読いただければと思います。