「信頼とは」という場面に出会(でくわ)しました。

僕の目の前で、ある人(Aさん)がある人(Bさん)に「あなたは全く信用できない」と叱咤しました。でもその二人が会うのはまだ2度目なのです。

人の信頼関係というのは長い時間をかけて育むものです。ほぼ初対面の相手の不味い対応が多少続いたからといって、その人が信頼に足りる誠実さがあるかどうかという判断をするのは早急なことです。「この人とは気が合う/合わない」ということは割と直感することもあると思いますが(でも実際はしばらく付き合うと考えが変わることもありますよね)、信頼できるかできないかとは別問題です。

だって長く付き合うと

「あの人とは気が合わないけど信頼できる」

「あの人とは気が合うけど信頼はできない」

なんてことも多々ありますもの。一緒に遊ぶ分には良いけど仕事はちょっと、仕事は一緒にできるけど遊ぶのはちょっと、なんて人、いっぱいいます。とても誠実で優秀なんだけど不器用でアウトプットが苦手な人だっているし、人懐こくって要領いいけど面倒くさがりで考えなしなんて人もいるわけで。その人がどういう人かなんて数時間の顔合わせで分かるわけないです。

もしBさんに対して自分がアドバンテージを稼ぐためにマウンティングしたのであれば、それは失策だったと言わざるを得ません。Aさんは大きなチャンスロスをした可能性があります。